「Brother Eagle, Sister Sky(ブラザー イーグル、シスター スカイ)
酋長シアトルからのメッセージ」

スーザン・ジェファーズ 絵/
徳岡久生 中西敏夫 訳
JULA出版局



絵は、絵本「HIAWATHA(ハイアワサものがたり)」の絵の、スーザン・ジェファーズです。
(参考:HPの『ハイアワサものがたり』の感想


ここ数年、八月には、平和のことを考える絵本を読もうとしています。

 
ディズニーの映画「ポカホンタス」を観ました。
ディズニーの映画は、あまりTVで放映してくれないので、これははじめて観ました。
絵がきれいだし、歌も壮大で、「この映画、好き!{/ひらめき/}」って思いました。
(ポカホンタスの肩ひもの服は、ちょっと…と思いましたケド{/汗/})

でも、ウィキペディア見たら、アメリカ先住民の人たちには、とても評判が悪い映画ということがわかりました。

事実に沿ってなく、部族の習慣も、ポカホンタスがいたところとは違うように描かれているし、
歌の歌詞も差別的な言葉があったりと、いろいろなことが書かれていました。

そうなのか…。
 
 
時代は違いますけど、アメリカ先住民のことが書かれている絵本だな、と思って手にとりました。

たたかいの末、土地を買い上げられようとしたとき、
北西部の部族の指導者、酋長シアトルが語った言葉を元にした絵本です。
(酋長シアトルの言葉は元の形は手紙や演説といわれたり、はっきりしなくなっているそうです。)

シアトルの土地の名前は、彼からとられているのでしょうか。知らなかった…。

大地との結びつき、自然とともに暮すことを説いた言葉。
スーザン・ジェファーズの精密な絵は、先住民の人たちに親近感を抱かせてくれます。

また、先住民の人たちの姿が、「透けてる」ところがあるんですよね。
ずっとこの土地が受け継いできたことを示し、見守るかのように。
表紙は白人の男の子の肩に手を置く(手が透けてる)、酋長(?)です。
威厳があります。